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2017/03/02 02:12
食物繊維より強力な解毒効果を持っているフィチン酸
玄米にはフィチンという物質が含まれていて、そのフィチンが体内に入ると、化学結合が取れてフィチン酸になります。
フィチン酸は、農薬や化学肥料や食品添加物などの化学物質、または水銀、鉛などの有害重金属などの「体内に存在するあらゆる毒物」と結合して体外に排出する働きがあります。
これを「キレート作用」と言います。
食物繊維も『体の掃除屋さん』と呼ばれるように体内の老廃物を排出する働きがありますが、フィチンはその比ではないようです。
食物繊維の強力版じゃ〜
特に水銀や鉛のような『骨や内臓にまで染み込んでしまってなかなか排泄されない毒物』にも効果があることが分かっていて、フィチン酸を用いた治療法(キレート療法)が確立されています。
それくらいフィチン酸には強力な解毒作用があるということですね。
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玄米は副作用のない天然の抗がん剤
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玄米に含まれている栄養成分には、ビタミンEやビタミンA(β-カロテン)など、抗酸化作用のある栄養素がたくさん含まれていますが、ガン患者にとってうれしいのは、「天然の抗がん剤」と言われる物質がいくつも含まれていることです。
RBF(Rice Bran F)が、がん細胞にアポトーシス(自己死)をもたらす
RBFは、玄米の米糠(こめぬか)の部分に含まれている物質で、増殖に必要なエネルギーをがん細胞に供給するのを防ぎ、がん細胞を兵糧攻めにします。
その結果、ガン細胞は増殖することが出来なくなり、あっという間に寿命がきて死んでいきます。
ガン細胞はエネルギーが供給される限り無限に増殖する異常な細胞ですから、その供給を絶つことでガンの進行を止める働きがあるのです。
このRBFが凄いのは、ガン細胞のエネルギー代謝だけを特異的に選択してエネルギー(ATP)産生をシャットアウトすることです。
細胞にエネルギーを作らせない薬(ATP阻害剤)というのは、普通に考えれば猛毒ですから、「治療薬」として開発するのは危険過ぎるのでしょう。
たぶん、抗がん剤の副作用どころの話ではないと思います。
ちなみに、代表的なATP阻害剤は青酸カリだそうです(^_^;)
そのほかにも・・・・
RBA(Rice Bran A)α-グルカンが、免疫力を活性化させ、ガン細胞を殺す
グルカンと聞いて、ピンときた方もいると思いますが、ガンに効くと言われているアガリクスの抗がん作用は、主成分であるβ-グルカンの働きです。
分子の結合様式の違いによって、α-グルカンとβ-グルカンに分けられます。
β-グルカンは免疫賦活作用(免疫力を活性化させる働き)があることが医学的に証明されており、クレスチンやレンチナンなどのキノコ由来免疫医薬品が開発されています。
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ちなみに、キノコ由来のβ-グルカンに副作用が多い理由は、キノコには土壌の有害金属を吸い上げる性質があり、成長するにつれてキノコ自身の内部に多量の有害物質が濃縮してしまうからです。
ですから、汚染されている土壌でキノコを栽培なんかしたら、まさに言葉通り「毒キノコ」の出来上がりです。
α-グルカンには、β-グルカンのような機能性はないと考えられていました。
というか、そもそも注目されていないので、β-グルカンのように熱心に研究が行われてはいませんでした。
ですので、「機能性はない」ではなく「誰も調べてないので分からない」と言ったほうが正しいのですが、そのなかで医学博士の伊藤悦男さんは、α-グルカンに注目したはじめての研究者だったのかもしれません。
伊藤さんはご自身の著書の中で・・・
β-グルカンに勝るとも劣らない抗がん作用がある。
+++++++++++++╋ 以下著書より抜粋╋++++++++++++
一方、私たち琉球大学の研究で見つけた玄米成分のRBAはα-グルカンです。
β-グルカンとα-グルカンとは、分子の回転方向の違いによって分けられますが、α-グルカンであるRBAもβ-グルカンと同様に、免疫細胞を刺激し、免疫機能を向上させることで強い抗がん性を発揮しました。
つまり、β-グルカンと同じ作用を持つことを、私たちが実験によって証明したわけですが、ここで興味深い違いも出てきました。
β-グルカンを分解するには、β-グルカナーゼという酵素が必要なのです。
ところが、人間の体内にはβ-グルカナーゼがありません。
そのためβ-グルカンは異物として免疫系統を刺激し、活性化するのではないかというのが、キノコ類を研究した方たちの理論でした。
しかし、人間になじみの深いα-グルカンには、この理論は通用しません。
それでいて、先ほどのグラフでもおわかりのように、マウスの移植がんで70%もの成長阻止率が確認できたのです。
キノコ類のβ-グルカンに勝るとも劣らない抗がん性です。
(出典:伊藤悦男『がん患者は玄米を食べなさい ―科学が証明した「アポトーシス&免疫活性」のすごい力現代書林、2009.3.16発行、71頁より引用)
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さらに、伊藤さんは「RBAは、経口摂取でも抗がん剤の5-FUに匹敵する効果がある」ことを実験で示し、論文を出されています。(参考 → 米糠由来抗腫瘍性多糖RBSに関する研究(第1報)製法, 物理化学的性質及び生物活性について)
点滴を打つわけではなく、玄米を食する(経口摂取)ことで、抗がん剤治療と同じくらいの効果があり、しかも上記の論文で示されているように「副作用が全くない」となれば、がん患者が玄米食をやらない理由はないと思います。
バリバリ国際特許もとって、ヒトに対する臨床試験も行わなきゃいけないということで、伊藤さんはいくつかの民間企業(サッポロビールとダイセル化学工業)にスポンサーになってもらい、琉球大学との産学連携で共同開発をしていたそうですが、新薬を認可する厚生労働省には「このような作用機序の抗がん剤は前例がないので、申請を認めることは出来ない」と言って却下されたそうです。
まぁ〜、あとは大人の事情ということでしょうか・・・時代背景もバブル崩壊の頃と重なり、莫大な資金を捻出し続けることが困難になり、研究は中止になったそうです。
玄米の底知れないパワーと期待で胸が膨らんできましたが、実はネガティブな部分もあります。
玄米のネガティブ要素
・玄米がもつ毒にやられる
・不味い
・栄養分を十分に吸収できない
逆に、間違った食べ方を続けることで具合が悪くなることもあるくらい・・・
紙一重な玄米
次回、【RBFやRBAを摂取するには、「玄米の炊き方」にコツがあるのよ〜!】に続きます。