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2018/08/27 04:28


たまたま去年の夏少し前あたりに「病院へ行ってもなかなか治らない・・・」とおしゃっている方のケアをさせていただきました。
(症状は一昨年からあったそうです。)

一部、爪の色が変色してましたし、足がゾウさんのようにパンパンになっていました。
皮膚は全体的にボロボロと剥がれ落ちる状態です。



そんなこともあり、書棚に陳列されている雑誌のあるタイトルが気になり手が伸びました。


「大特集・耐性菌が襲ってくる」


そこにはこのようなことが書かれていて大変興味を引きました。


去年(2017年)、千葉大学病院にて8月下旬から9月下旬に亡くなった入院患者4人から、薬が効かない「多剤耐性緑膿菌」が検出されたことが分かった。
同病院の調査結果によると、うち3人は院内感染の疑いあり。
もちろん、ガンなど元々からの病の進行が死因とみてはいるが、
「(菌が)病状悪化に影響した可能性は否定できない」としている。


検出された緑膿菌は「最後の切り札」とも言われる「カルバペネム」を含む3種類の抗菌薬(抗生物質)に耐性を持っていて、複数の抗菌薬でも治療できない多剤耐性菌は「スーパー耐性菌」とも呼ばれ、大きな問題になっているようなのです:(;゙゚’ω゚’):

知らなかったけど2016年の伊勢志摩サミットにおいて主要議題の一つとして取り上げられていたそうです。

首脳宣言に対策強化も盛り込まれたそうなので今後に期待するとともに、
ことの重大さを改めて感ぜずにいられません。


千葉大学病院の緑膿菌をはじめ、アシネトバクター、黄色ブドウ球菌など多剤耐性が問題になっている菌の多くは、主に抵抗力の弱っている人が感染しますが、今後は健康な人でも感染症を起こす細菌で多剤耐性が広がる恐れもあるというのです。

日本だけじゃなく、英国政府が14年にまとめた報告書によれば、現在、耐性で薬がきかない感染症で亡くなる人は世界で少なくとも70万人。
耐性率が現在のペースで増加し、対策を講じなければ50年にはこれが1千万人に増えると予測され、ガン死者を超える勢いです。


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「万能薬」ペニシリン

一度は耳にしたことがある方、いるんじゃないでしょうか

この頼みの綱となる抗菌薬は今から約70年ほど前の1940年代から医療に使われるようになりました。

(第二次世界大戦中、多くの負傷兵や戦傷者を感染症から救った)

当時の国内の死因は、結核、肺炎及び気管支炎、胃腸炎など感染症が上位。 平均寿命は女性50歳、男性47歳という時代です。

今は平均寿命は女性87歳、男性81歳と大幅に伸びましたが、これはペニシリンなど劇的に効く抗菌薬の開発が大きな要因ということです。

当初ペニシリンはとても貴重で、患者に投与した成分を尿から回収し、再精製して使うこともあったほど(驚)

それが、今や国内だけで年間1700トン以上の抗菌薬を使用。 耐性を持つ細菌が増えれば、新たな抗菌薬が使われ、更に耐性を生む

”イタチごっこ”状態。


そしてここにきてコワイのは新薬開発が続かなくなってきているということ。

もはや万能ではなくなってきている?


感染はどんなところから起きるのだろう?

今までのイメージとして医療現場で発生して院内感染で広まる感じがある耐性菌なのですが、少しづつ分かってきた実態がちょっとコワイです。

なんと川や海など環境中で耐性菌が増殖している!


その規模、地球レベル。

中国西部やインド北部、アフリカの高山の氷河からも何種類もの薬剤耐性菌が検出されている。 大気循環で広範囲で拡散しているといういことが見えてきているのです。

最新の環境問題として家庭排水や病院排水、農業排水から抗菌薬や耐性菌が環境中に放出され、新たな薬剤耐性菌の進化を促進していると国際機関も警告をしている


この研究に取り組んでいるのが中央大学の西川可穂子教授(環境学)。
「河川における薬剤耐性菌の研究報告は03年には100件程度だったが、16年には年400件を突破。西川教授らが多摩川や公園の池など、都内14箇所を調査した結果でも全地点で薬剤耐性菌が見つかっている」


こんな状況なので国としても動くわけであって、厚生労働省や環境省、農林水産省もようやく重い腰をあげたようです。

だって・・・間も無く・・・オリンピックという大きなイベントがありますもの・・・



例えば下水道。

20年東京五輪・パラリンピックでトライアスロンやオープンウォータースイミング会場となるお台場海浜公園(港区)都と大会組織委員会が17年夏に調査すると、大腸菌数などが基準値を超える日が半数以上あったんです。
最大値は国際トライアスロン連合が定める基準値のざっと21倍!


お台場の細菌源とみられているのは下水道からの放流水。




というのも人が服用したり塗ったりした抗菌薬の多くは未分解のままし尿に混じり、下水処理現場に流れ込むためなのです。

ここには、体内にいた薬剤耐性を持った細菌も一緒になって集まります。

京都大学大学院工学研究科教授の田中氏は「体内で起きていることに比べると濃度はずっと低いものの、研究が必要な分野だ」としている。


人に対しては濫用しないよう厳重に取り扱われている抗菌薬も無造作に家畜の飼料添加物として使われていたのが今までの現状。

その食肉を経由して人体へ入ってきます。 それ故、ヒトの治療時に影響を与えるリスクを高めているという評価のもと、 どうやら今年から家畜飼料に混ぜることを禁止するそうです。




ヒトが生きている自然環境の中ではヒトが存在する前から自浄作用があって、 絶妙なバランスを保ちながら存在していると考えています。

確かに感染症などを患ったら命に関わる状態になれば、それを何とかしようとするのがヒトとして当たり前のことだと思います。

ただ、その「万能」と言われるものに頼りすぎる結果、濫用に至りました。 分解されないまま、そのものが自然界へ流れることにより、本来自浄作用として働いていてくれた菌たちも殺してしまうことになります。

菌の世界からしてみたら良いも悪いもないので、抗菌薬が多量にやってきたら区別なく一溜まりもありません。

自然界で起きたアンバランスがヒトの体内でも起きます。




それが今、言われ始めている腸内環境のアンバランス。




ヒト型の皮一枚で繋がる内と外の環境は全く同じのように感じます。
ほんのちょっとずつでも良いから環境に優しくなれたらいいのかなぁ〜と思う今日この頃です。





◇参考資料◇
・AERA(18年1月29日発売号)
・国立研究開発法人 日本医療研究開発機構
 https://www.amed.go.jp/news/release_20160108.html

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